ジムの格闘技・ボクササイズ~伊藤真哉(三重)

スポーツジム(スポクラ)のスタジオレッスンのレビュー。格闘技やボクササイズなど~伊藤真哉(三重)

格闘技系の有酸素運動が人気~伊藤真哉/三重

空手やキックボクシングなど格闘技の技を取り入れた有酸素運動(エアロビクストレーニング)が、スポーツクラブで人気を呼んでいる。ボクシングジムや空手道場で習う本物の格闘技のようにきつくなく、適度にストレスが発散でき、美容や護身にも役立つ。若い女性や高齢者が軽快な音楽に乗って、キックやパンチで汗をかいている。


東京・新宿のスポーツクラブ「ドゥ・スポーツプラザ新宿」には、格闘技の動きを取り入れたプログラムとして「ボクシングエアロビクス」「護身ビクス」「ファイターズエアロ」の3種類があり、いずれも人気が高まっているという。


ボクシングのパンチと防御の動きを音楽に合わせるボクシングエアロビクスと、けりの動きも加わるファイターズエアロは、20代前半から50代までの男女が参加。2001年4月から始まった護身ビクスは20代の女性が中心で、護身用のキックや腕を振り払う技などを音楽に合わせて繰り出す。


インストラクターの鈴木さんは「従来の有酸素運動は上級になると複雑になり、頭を使わないとできない。その点、格闘技系は動きは単純なのに運動量は多い。女性の間に格闘技へのあこがれが広まっているのも影響しているのでは」と話している。


大阪府門真市のスポーツクラブ「アヴァンス古川橋店」。指導するのは極真空手の世界大会にも出場した現役選手、阪本さんだ。体を動かす楽しさを知ってもらおうと、空手の基本動作を中心に危険の少ないプログラムを開発し、「空手でポン!」と名付けて2000年春から始めた。


「コナミ」「エグザス」などのブランドで、三重県鈴鹿市など全国に149店を持つ業界最大手のコナミスポーツもボクササイズに力を入れている。


ニュージーランドの企業レスミルズが開発した「ボディコンバット」をコナミ鈴鹿など各店で展開中。空手やボクシングの動きを取り入れた護身術をプログラムに組み込んだもので、30分から1時間、曲に合わせて有酸素運動をする。


東急スポーツオアシスの各店では、2000年9月から「水中キックボクシング」を開いている。プールの中だとキックもパンチもカロリーを多く消費するうえ、ジャンプしても足の負担が少ない。無理なく下半身が引き締まるという。


水かきのついたアクアグローブをはめ、左右のフックや、跳びげりなどの技を繰り返す。


考案した東急スポーツオアシス大阪事務所は、スタジオ版の「マーシャル・ボディ・キック」という新プログラムも開発した。これも音楽に合わせて空手の突きやボクシングのパンチを繰り返す全身運動だ。「会員の要望を聞きながらつくっているが、格闘技の人気はすごい。最近は護身にも役立つトレーニングを希望する声が高まっている」と話している。


伊藤真哉(三重)


参考:http://www.fitnessfightcamp.com/wp/